みなさんは「吃音(きつおん)」
と言う症状をご存知でしょうか?
コミュニケーション障害の一つとして
捉えられており、
ひどい場合には日常生活に
支障をきたす場合もあります。
小さい子供から大人までその症状に
悩まされている人がいると言います。
今回はそんな
吃音の症状、原因、治療方法
をまとめました。
吃音の3つの症状とは?
があげられます。
どもりとは自分が思っているように
言葉が発せられず言葉が詰まる事を言います。
その吃音の症状は3種類に分けられます。
1:連発性
例えば「私は」という一言を言いたい場合にも
「わ、わ、私は」など、言葉の最初が
何度も繰り返される場合を言います。
2:伸発性
例えば「僕は」と言いたいはずが
「ほーくは」と言葉が意味のない場所で
伸びる場合を言います。
3:難発性
例えば「あなたが」と言う言葉が
「・・・(あ)なたが」となり、
最初の言葉が出てこない場合を言います。
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吃音の原因とは?
吃音の原因は複数あると言われています。
中でもその原因には「緊張」
が大きく関わっています。
普段人は緊張するとドキドキして
言葉が詰まる傾向があります。
人前に出て発表する時などに
緊張して何を言っているか
わからなくなってしまった事はありませんか?
これらの事は
「自律神経」と深い関わりがあります。
自律神経は通常
“交感神経=張り詰めた状態”
“副交感神経=リラックスした状態”
が交互にバランスよく使われています。
しかし、
吃音の人の場合“交感神経”が過剰に
反応してしまい、
どもりが出やすくなっています。
気持ちがいっぱいいっぱいになっていたり、
ドキドキしていると発せられる言葉が
よりどもってしまい、
更に不安を掻き立てるという悪循環に陥ります。
吃音の3つの治療方法とは?
今日明日で吃音は治る物ではありません。
しかし意識して治療を続けると、
少しずつ良くなっていきます。
では、どのようなことが
吃音の治療方法
としてあげられるのでしょうか?
1:ゆっくりと話す
吃音の人と話すと
“早くしゃべろうとしている“
イメージを受けます。
焦らずゆっくりと一言一言をはっきりと
話す事で吃音が出にくくなります。
2:頭で考えてから言葉に出す
急いで話をしようとするとしゃべりながら
言葉を頭で考えなければなりません。
そうなると発している言葉が疎かになり、
どもったり言葉が出なかったりします。
その為、一度頭で整理してから
話を始めると言葉がスムーズに出てきます。
3:身振り手振りは控えめに
吃音の人は言葉と同時に
体も動いている事が多いです。
言葉が不足する分を無意識に
ジェスチャーで補おうとしている為です。
「言葉が足りなくても
動きで理解してもらえる。」
と思っていては吃音は治りません。
できるだけ身振り手振りは抑え、
言葉だけで会話が
成立するように努力しましょう。
吃音に悩んでいる人はまず、
これら3の事を少しずつ実践してみましょう。
吃音を治すには本人の努力ももちろんですが、
周りの協力も必要不可欠です。
周りの人がゆっくりとした
会話のペースにイライラしてしまい、
「だから?」「何が?」など、
上から言葉を被せてしまうと
吃音の人は不安になって
緊張してどもりが再発してしまいます。
周りができる事は1つ。
「しっかりと話を聞いてあげる事」です。
皆さんがこの症状を理解して、
協力的になっていけると良いですね。
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